渡良瀬川東岸の後背地に位置する対象地では、沼地の地勢条件に根ざした農村文化、産業がはぐくまれてきたが、1940年代からの沼の埋め立て、水田畑地への転用、市街地拡大に伴う土地利用の変更により、長期間荒地として放置されていた。本計画では、沼地を復元し、自然共生型の総合公園として整備するとともに、地域コミュニティ、環境文化保全の核として公園活用施策の策定、住民の組織化を行っている。なお、本公園整備事業は、地域文化の保全、自然環境と融合した新たな空間価値の創出、公園を中心とした地域コミュニティ形成への取り組みが評価され、2003年度UNESCOメリナ・メリクーリ賞を受賞した。 (25ha、造園基本計画、施設設計他)