アフガニスタン国の首都カブールでは、内戦終結意以降地方からの移住者および国内外からの避難民流入により、急激に人口が増加している。しかし、これに対応する十分な道路、水道、住宅といった都市施設整備が追い付いておらず、様々な都市問題に直面しており、その解決のために都市開発が求められている。
カブール市では1978年に都市計画マスタープランが作成されたもののそれ以後更新されておらず、現在の急速な都市拡大に対応できていない。カブール市が現在の問題を解決し、適切に成長していくためには新都市での開発に加え、既存の市街地の改善を進め、首都圏としての開発を進めていく必要がある。そのための中長期的視点に立った総合的な都市計画マスタープランが必要である。本調査では、これらの課題に対応したカブール首都圏都市計画マスタープランの作成を行った。