ミャンマー国の旧首都ヤンゴン市は人口約510万人を抱えるミャンマー最大の商業都市である。 経済活動の中心地として近年も人口が増加しており、昨今の急速な民主化の流れを背景とする海外資本の流入や民間開発により、都市化が一層加速している状況にある。 ヤンゴン市の開発は、長期にわたる諸外国からの投資や技術支援の制約を受けていたことにより、経済開発および社会開発が著しく停滞した。この結果、都市生活を支える社会基盤インフラは、老朽化が進む一方で人口増加による供給圧力を受けており、社会経済活動のボトルネックとなっている。 本プロジェクトでは、同プログラムの根幹となるヤンゴン都市圏の中・長期的かつ包括的な開発ビジョンを提示し、経済社会開発の促進のための戦略的な開発計画の策定を目的として協力を行う。さらには、社会基盤インフラの基本整備方針を提示し、ヤンゴン都市圏開発プログラムで予定されている各社会基盤インフラセクターの整備促進を図る。 またプロジェクトを通じた技術移転により、長期にわたって技術停滞を余儀なくされたミャンマー国政府職員の能力強化を進める。